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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第9章 決断


副隊長室に戻ってきて資料を見たりしている彼にまだかかりそうかと聞けば、顔を上げて私の方を向き、あと30分はかかりそうだと言う。


その言葉を聞いた私はその場でスボンを脱いだ。

音に気付いた彼は私の方を見て目を見開く。

少し口角が上がったが、まだ待ってやとまた資料に目を戻した。


ジャージを脱いで下着がついていないので、胸の先端がどこにあるかわかるTシャツ姿になる。

まだあの下着はTシャツで隠れている。


その姿のまま近付いて、失礼しますと言いながら机の上に乗り膝をついた。

さすがに机の上はダメだと思ったが、よく乗せられていたので大丈夫だろう。


宗四郎さんは私を見上げて眉間に皺を寄せる。


「まだ仕事や言うとるやろ。」


「罰です。さっきは元々手伝うつもりだったんでしょ?……ちゃんと仕事、終わらせてね?終わってからじゃないと私に触っちゃダメ。」


すごく恥ずかしいけど、今日は私が彼を翻弄してやる。


「僕にそんなん効く思うてるん?色んな女の身体見てきたし、仕事中に誘惑されることもようあった。君の身体も見慣れとる。」


そんなの、聞きたくない。

私の身体は宗四郎さんにとって、他の人たちと一緒なの?


私だって、宗四郎さん以外の人の身体を見ることはある。
見ても何も感じることはない。
彼だけが私を欲情させる。


仕事中の彼にこんなことをしてる私が悪いのだが、モヤッとした。


資料に視線を戻しそれに集中する彼を見つめて呟く。


「じゃあもう、私の身体に欲情しないんだ…?」


その言葉に彼は何も反応しない。
相当怒っているみたいだ。


そんな彼に、私が悪いのにイライラしてきて、そのまま行為を続けた。


Tシャツの裾を上げて下着を見せてみるが、それに気付いているであろう彼は資料から目を離さない。

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