第8章 告白
ちょっと待っときと言い、副隊長室に行き、私の着替えを持ってきてくれた。
「シャワー浴びようや。シャンプーは僕のでええか?」
はいと返事をして起き上がりベッドから立ち上がろうとしたが、出来なかった。
腰に力が入らないし、膣口が痛い。股関節も痛い。
そんな私に気付いた彼は、謝りながら私を抱きかかえた。
明日までにはどうにかしなきゃ。
立てないなんて、真面目にまずい。
宗四郎さんは脱衣所につくと、せっかく着せてくれた服を脱がしていく。
包帯も湿布もないことに気付いた。
これも取ってくれたのか。
宗四郎さんが使っているシャンプーは高いやつだった…。
だからあんなに髪がさらさらなの?
私の髪もいつもよりさらさらになっている。
下着だけを履いた状態でベッドまで戻ると、いつの間に貰ってきたのか、湿布を貼ってくれてそのまま包帯を巻いてくれた。
少し腰が楽になったので、今度は私が宗四郎さんの包帯を巻いた。
宗四郎さんはズボンまで履いている。寒いのだろうか。
巻き終わってそのまま後ろから抱きしめる。
「よかった…宗四郎さんを失うんじゃないかって、怖かったっ…!」
「君のおかげや。君が存在してくれるだけで僕は強うなれる。……死ねへん理由出来てもうたしな!」
死ねない理由?と聞き返すと、婚約者おるからなあと言われてしまった。
宗四郎さんがくれる言葉一つ一つが私の心を暖かくしてくれる。
付き合っていても宗四郎さんがモテすぎて寂しくなるだろうなと、少し考えてしまう。
「それは君もやで。ここにいるほとんどの男が狙っとるんちゃうか?」
言葉にしてしまっていたようだ。
それはないだろうと笑って返すと、自覚せぇアホと振り向いてキスをされる。
例えそうだとしてもどうでもよかった。
宗四郎さんが私を見てくれるのなら、あなただけいればいい。