第8章 告白
酸素を求めるように肩で息をして、早くなった心臓を収めようとした。
「よかったやろ?クリ好きやもんなあ。……濡れすぎて、指ふやけてもうたわ。」
陰部を包み込むように撫でてから離して、私の目の前に出された指は、愛液でびしょびしょに濡れていて白くふやけていた。
いつもだったらこんなの恥ずかしくて見れないのに、顔を逸らすことすら出来ずにそれを見つめる。
そして、瞼が重くなりそのまま目を閉じると、意識が沈んでいった。
目が覚めると、窓からオレンジ色の光が差し込んでいて、胸に重さを感じ見てみると、宗四郎さんの腕が乗っかっていた。
陰部に違和感がなかったので、恐らく彼が綺麗にしてくれたのだろう。
私が着るには大きいジャージのファスナーは閉められていて、下着も履いていた。
宗四郎さんは…上は着ていないようだ。
下は毛布を2人で掛けていて…というか動けないから確認できないので考えるのはやめた。
私は動いていないのに起きた気配を察知したのか、ギュッと抱きしめてきて身じろぐ。
顔を眺めても起きているのか寝ているのかわからなかった。
「おはようさん。」
起きてた。
挨拶を返して彼の方に身体を向けると目が開く。
「ちゅーしたいんか?」
「え?」
その目を見つめていると、そう聞かれてしまう。
したいかしたくないかと聞かれれば、したい。
宗四郎さんは優しく微笑んで、触れるだけのキスをした。
そして、もう一度抱きしめておでこにキスをすると起き上がった。
下着は履いていたようだ。