第8章 告白
扉を閉めた瞬間、後ろから抱きつかれた。
「あかん…めっちゃ抱きたい。」
その言葉にまた顔が熱くなって、固まってしまう。
「宗四郎さんも私も怪我してるんですよ…。」
「ん…そんなんわかっとるし。それに、挿れたら絶対痛がるから…。」
「その痛みは我慢出来るというか…痛みが嬉しいというか…?」
なに言っとんねんと耳元で笑われてしまった。
そのまま耳に唇を近付けて、ほんまはしたいんやろと言われてしまう。
わかりやすく身体がビクッと反応した。
すぐにベッドに連れ込まれ、両手を押さえられてしまう。
熱を帯びた瞳が目の前にあった。
好きやと言い、深い口付けが落とされる。
うわ…キスってこんな気持ちいいんだ。
気持ちいいことは全て、彼にこの身体に教え込まれる。
舌を絡ませて蠢いて、卑猥な水音を響かせる。
手を拘束していた彼の手がするりと腕を撫でながら下がり、柔らかな膨らみを優しく包んだ。
激しく絡んでいた舌がゆっくりと離れ、唇が解放されると、唾液がやらしく舌と舌を繋いでいた。
しばらくボーッとしながら胸を揉まれていたが、とあることを思い出してしまった。
「まっ、待って!汚いからもう、終わり…。」
「は?終われるわけないやろ。そんなん気にせぇへん。」
散々怪獣と戦ってお風呂にも入っていないのだ、そんな身体を触らせるわけにはいかない……と思ったのだが、気にしないと言われてしまった。
確かに今やめると言っても、私の下半身も疼いてしまっている。
でも、汚いからやだ…。
本能と理性がせめぎ合って、本能が勝ち、彼に流されることを選んだ。