第8章 告白
名前を呼ばれ抱きしめていた腕を離されると、私に向き直り、両手を優しく握られ瞼から覗いた瞳が私の目を捉える。
「好きや。ほんまに好き。……愛しとる。」
その言葉に驚き動けずに涙を流すと、その涙を指で拭いながら引き寄せられ、とても優しいキスをされた。
「うぅ…私も好きですっ、愛してますっ…!」
「うん、知っとる。美影は僕が好き。やから、僕のもん。絶対離さへん。」
そう言って抱きしめらたので、私も抱きしめ返した。
抱きしめる力がちょっと強くて、怪我をした身体が痛んだ。
私が痛いのなら彼も痛いだろうと思い、少し力を緩めると、離さんで、もっと抱きしめてやと言われた為、ぎゅうと抱きしめ直す。
「僕も、美影のもんやから…一生離さんといて。」
離すつもりなんてない。
いつまでもあなたと在り続ける。
一度離れると、先程驚いて落としてしまった毛布を腰に巻かれた。
「そろそろ部屋戻りぃ。誰か来たらどうすんねん。」
宗四郎さんもと言うと、通信機でキコルちゃんに私の着替えを持ってくるよう頼み、ここで持つとのこと。
「じゃあ私もここで待ってます。」
キコルちゃんなら大丈夫だし、他の誰かが来ても、机で隠れるようにさせてもらえばいい。
ずっとずっと…どんな時も傍にいたいの…。