• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第8章 告白


名前を呼ばれ抱きしめていた腕を離されると、私に向き直り、両手を優しく握られ瞼から覗いた瞳が私の目を捉える。


「好きや。ほんまに好き。……愛しとる。」


その言葉に驚き動けずに涙を流すと、その涙を指で拭いながら引き寄せられ、とても優しいキスをされた。


「うぅ…私も好きですっ、愛してますっ…!」


「うん、知っとる。美影は僕が好き。やから、僕のもん。絶対離さへん。」


そう言って抱きしめらたので、私も抱きしめ返した。


抱きしめる力がちょっと強くて、怪我をした身体が痛んだ。

私が痛いのなら彼も痛いだろうと思い、少し力を緩めると、離さんで、もっと抱きしめてやと言われた為、ぎゅうと抱きしめ直す。


「僕も、美影のもんやから…一生離さんといて。」


離すつもりなんてない。
いつまでもあなたと在り続ける。


一度離れると、先程驚いて落としてしまった毛布を腰に巻かれた。


「そろそろ部屋戻りぃ。誰か来たらどうすんねん。」


宗四郎さんもと言うと、通信機でキコルちゃんに私の着替えを持ってくるよう頼み、ここで持つとのこと。


「じゃあ私もここで待ってます。」


キコルちゃんなら大丈夫だし、他の誰かが来ても、机で隠れるようにさせてもらえばいい。

ずっとずっと…どんな時も傍にいたいの…。

/ 520ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp