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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第7章 立川基地襲撃


副隊長に支えられながら、隊長にチョップされる彼、というレアなものを見て内心喜んでいると、突然、隊長の虎…伐虎が唸り始める。

なんだろうと思い辺りを見渡し、上を見上げた。


空にはいくつもの赤く光る球体が連なり巨大な球体なったものがあり、その1つ1つに余獣が入っていく。

なにあれ…。


小此木さんの声が響く。
あの巨大な球体は超巨大余獣爆弾だと言う。

こんな物が爆発したら…この基地はおろか…どれだけの人が犠牲になるのだろう…。


球体に向かってライフルを撃ち始めた隊員を副隊長が止める。
撃ったことで小さな爆発が起き、衝撃波が来る。


このままだと……あれが爆発した時のことを考え怖くなり、支えてくれている彼に身を寄せる。


「人間、この勝負、引き分けだな。」


頭部だけの本獣がそう口にした。


「ダメだ!!先輩!!」


市川くんの声にハッとし、駆け出した先輩を見た。

もしかして先輩……それは、ダメだ!

今ここで8号に変身し、あの爆弾をどうにかしようとしているのだろう。


副隊長も彼の名前を呼ぶ。


「せっ、先輩!!ダメです!!」


駆け出そうとした足は縺れ、転んでしまう。


どうしよ…このままじゃ先輩が……先輩の正体がバレてしまう…。


副隊長が彼を追いかけていくが、8号の力を引き出している彼には追いつけない。


止めないとと思っていてもどうすることも出来ず、先輩は高く跳び上がり、8号に変身した。

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