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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第7章 立川基地襲撃


怪獣の肩に乗り、刀を突き刺す。

そこでスーツが限界を迎え、全解放は解かれた。

オーバーヒート…もう指1本すら動かせない。


動けずに肩に膝をついていると、大きな手に掴まれる。

刀は肩に刺さったまま、身体は動かない。
そんな私を怪獣は握ったまま容赦なく振り回すので、首がグラグラと動く。


大きな口を開ける怪獣の目の前に副隊長の姿があった。

そして、戦力を全解放した隊長がいたので、大丈夫だと悟る。


「お前、喧嘩売る相手、間違うたで。」


彼は勝利を確信し笑っていた。


その瞬間、隊長の攻撃が放たれた。

肉片が飛び散り、怪獣はバラバラになって飛んでいく。


握られていた私はその手から解放されたが、投げ飛ばされ、地面に身体を強く打ち付けながらコロコロと転がった。

身体が動かないので受け身すら取れない。


「ほっ…本獣撃破!!」


小此木さんの声が鼓膜を振るわせたので、安心して目を閉じる。

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