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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第7章 立川基地襲撃


2人で屋上を後にしようと出入口に向かうと、先輩が何かに気付いて空を見上げたので、私もその視線を追いかけた。

数え切れない程の光の粒が近付いてきている。
隕石…ではないよね?

基地にっ…!!


その光の粒はこの基地に降ってきて、建物を破壊していく。

なにこれ……。


「宗四郎さんは……先輩っ!!」


今この基地に隊長はいない。
亜白隊長は本部に呼ばれていて不在なのだ。


すぐにポケットから通信機を出して耳につけ、副隊長に繋ぐが繋がらない。

恐らく、この事態に気付きオペレーションルームと通信しているのだろう。


先輩が手摺りのところまで戻っていくので私もそれに続き見渡せば、基地は火の海になっていた。

空には怪獣が飛んでいる。

もしかしてあの幾つもの光の粒は全て怪獣だったの!?


怪獣の姿を見てすぐに屋上から出ようとしたが、先輩が何かを思い出したように振り返った。


彼はすぐにポケットから通信機を取り出し、副隊長に繋ぐ。
繋がってよかった。


あの怪獣の特徴を副隊長に報告する。

そうだ、あの怪獣は…単独行動をする怪獣だ、なのに今は群れできている。


副隊長との通信を終わらせて更衣室に走る先輩についていき、副隊長はなんと言っていたのか聞く。

どうやら、知性を有する超強力なリーダーがいると言っていたらしい。

そして今、副隊長が戦っているかもしれないと言う。


余獣が全て本獣クラスなのだ、その群れを束ねるリーダーはもっと強い。


どうしよう…副隊長と話したいが、今本獣と戦っているのならば、それは叶わない。

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