第6章 慰労会
先輩は少し風にあたりに行くらしく、私もそれについて行って飲み物を買う。
その道中、何気ない会話をしていると、2人は本当に仲が良いなと言われてしまった。
あれで付き合ってないなんてなあと呟く先輩に、そのうち付き合うと返す。
「私、どうしようもないくらいあの人が好きなんです。誰にも取られたくないんです。それなのに彼はモテるから……いつか、彼の隣には私じゃない誰かがいるんじゃないかと思ってしまうんです、想像しちゃうんです。」
キコルちゃんにも言わないような弱音を吐き出してしまう。
そんな私を先輩は頭を撫でて慰めてくれた。
「大丈夫だろ。副隊長が三浦を見る目は、他とは違ってめちゃくちゃ優しいし。副隊長は絶対にお前を選ぶ!俺が保証する!」
こそばゆくなって先輩が保証するんですか?と笑って返した。
それでも何故か先輩にそう言われるとすごく安心するんだから、やっぱり先輩は私にとって本当に大きな存在なんだなと再認識する。
ありがとうございますと返すと、先輩はおう!と笑ってくれた。
その後も話しながら歩いていると屋上につく。
それから少し話して飲み物を飲み干し、先輩が静かになったので私も口を噤む。
すると先輩は空になった缶をゴミ箱に投げ入れたと思ったら、喝を入れるように自分の顔を叩いた。
それを見て、私も負けていられないなと思う。