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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第6章 慰労会


通常の訓練を終え、その後ほとんどの者が残り、トレーニングルームで筋トレを行う。


スピンバイクに乗っていると、出雲くんが話しかけてきた。
後ろには神楽木くんもいる。

この2人ということは…。


「昨日はごめんね。見るつもりはなかったんだけど…。」


全然大丈夫ではないが大丈夫と出雲くんに答えた。


すると、突然出雲くんが顔を近付けてきて、耳元で囁く。


「三浦って、副隊長の前だとあんなエロいんだ?」


神楽木くんがすぐ離してくれたが、言われた内容に顔が熱くなる。

そんな私を見た出雲くんは意外とウブなのかと笑う。
出雲くんってそんなキャラだっけ…?


「ハルイチ、お前…副隊長にバレたら……。」


「僕にバレたらなんやって?」


突然聞こえた声に2人は顔を青くした。

私は、絶対に赤くなっているだろう顔を見られない為に俯いた。

だがすぐに顎を掴まれ戻されて、赤紫の瞳に捕らえられる。


「お前ら、美影に何した?」


やばい...バレたら出雲くんが危ないかも。

宗四郎さんは振り返り2人の方を向く。


彼の腕を掴み何もないと言うが、信じてもらえなかったので、引っ張って背中に抱きついた。


「宗四郎さんのことを話してたんです…。」


嘘ではないはず…。

たぶん彼は、私が何を言われたかなんとなく気付いていると思うが、私が隠すのでそれを信じ、2人にあんま近付かんといてなーと軽く言って、2人を解放する。

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