第5章 嫉妬
息を整えていると、何か出た感覚がしたのを思い出し、顔を上げて下を見た。
宗四郎さんの口元や頬、肩まで濡らしていた。
顎からポタポタと雫が零れ落ちる。
急いで起き上がり謝る。
「さすがに飲み切れんかったわ。溢れてもうた。」
飲むって...そんなの飲んだらだめ...。
「でも、出来たなあ。潮吹きさせてみよ思っとったけど、こんなすぐ出来る思わんかったわ。」
敷いていたタオルで濡れたところを拭いながら笑う。
潮吹きって...あの、なんかよくわかんないけど、えっちなやつ?
前に興味本意で見たAVを思い出した。
女の人めちゃくちゃ気持ちよさそうに乱れていたが、私もあんな風になっていたのだろうか...。
私、エロ漫画かAVの知識しかないのか...。
自分を拭き終わると、私の太腿等を拭いていく。
またシャワー浴びんとなと言いながら上がってきて、私のおでこに口付ける。
「可愛かったで。」
目の前で笑う彼の頬に手を添えて引き寄せ、その綺麗な唇に私のそれをつける。
宗四郎さんが悪いんだ。
私の大好きな笑顔で目の前にくるから...抑えられなくなる。
「ちゅーはあかん言うたやん?」
言葉とは裏腹に嬉しそうに笑う。
舌は大丈夫か?と口を開けられたので舌を少し出すと、もう血は出ていないようだ。