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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 嫉妬


少し出た彼の舌を通って唾液が零れてくる。

そのまま垂れてきた唾液は口の端にあたり、頬を濡らした。

彼はすぐに位置を調整し、今度はちゃんと口の中に入り、私の喉を通った。

それを見届けると、舌を掴んでいた手を離す。


「すまん、ズレてもうた。......慣れないことしたから、めっちゃ恥ずい...。」


溢れた唾液を指で掬って口に入れる。
私はその指を食んだ。


すごい、キスしてるみたいだった...。
すごくえっちだけど...。


咥えた指を甘噛みしたり舐めたりして口を離す。


「美影がえろすぎて勃ってもうた...。」


いや、それは宗四郎さんです。


「今の、初めてしたんですか?」


「あたりまえやろ、好きでもない子にこんなことせぇ.........んんっ、聞かんかったことにしてや!」


ふふっと笑うと、笑わんといて!と顔を真っ赤にして睨まれる。


今までもほとんど私を好きと言っているようなもんだったのに、気付かなかったんだろうか。


「もう諦めて好きって言ったらどうですか?」


「自分はもう言うたから楽やろなぁ!?」


彼は言ったら止まらなくから言わないとそっぽを向く。
別に止まらなくなってもいいのに...。


でも恋人とそうじゃないのは、何で判断されるんだろう。
お互い付き合わないと言っていればそうじゃないんだろうか。

でも、してることは恋人のようで...。


キスも本番もしないと決めているけど、どうなんだろう...。
さっきのは完全にキス以上のことしてた...。

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