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短編集【呪術廻戦】

第1章 私の恋 夏油傑 (出会い編)


季節は初夏。

私も簡単な任務もこなし始め、だいぶん軌道に乗ってきた。




「いこー、。」
「はーい!」


硝子先輩に呼ばれて私たちは電車に乗り込んだ。

今日は原宿に遊びに行くのだ。

任務とかなく休みの日が一緒になった時は硝子先輩とはこうやって街にいったりして遊んでいた。



「今日なにするー?」
「とりあえずゲーセンですか?」
「服もみたいね。」
「硝子先輩コーディネートしたいです。」


のんびり会話しながら、原宿に着くと私たちは早速ゲーセンに向かった。


「UFOキャッチャーしようよ。」
「私苦手ですよ。」
「いいじゃん。オソロのキーホルダー取ろ。」



オソロにしようなんて言われたら嬉しくて断れない。


「あ、これ可愛くないですか?」
「えー、趣味悪い。」
「えっ。」
「こっちのうさぎにしようよ。はくまね。」

ふわふわの赤ちゃんのキーホルダーを趣味悪いって言われ、軽くショックを受けたが、硝子先輩の指した小さなぬいぐるみのキーホルダーは可愛かったので、私たちはそれを狙うことにした。



「ねえ、二人?俺ら得意なんだけど、代わりにとろっか?一緒に遊ぼうよ。」
私がくまちゃんのUFOキャッチャーにお金を入れようとしたら、後ろから声をかけられた。

ナンパだ。


原宿で硝子先輩と遊んでるとよくナンパはあったが、私たちはいつもスルーしていた。たいていそれで、引いてくれる。


「二人で遊びたいから大丈夫です。」


ふいっと顔を逸らしたが、今回はちょっとしつこかった。


「いいじゃん。奢るよ?」

私は首を振った。


下から顔まで舐めるように見てくる男の視線に気付いて、私は顔を顰めた。


「よ、。何してんの。」
「硝子もさんも来てたんだね。」


いつも聞いてる声がして、私と硝子先輩はそちらに視線を向けた。

五条先輩と夏油先輩が制服でそこにいた。


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