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短編集【呪術廻戦】

第1章 私の恋 夏油傑 (出会い編)


最初はおいしーねー。なんて食べてた食事会も、段々と時間が過ぎれば騒がしい騒がしい。
これだけの人数がいたら、みんな段々と好き勝手話して、音量も上がっていった。

「あっ!最後のお肉!」
「うるせぇ。俺のだよ。」

手伸ばして取ろうとした唐揚げを、目の前でひょいっと掻っ攫っていったのは白髪男。

「わかっててわざと取りましたよね!?」
「んうっまぁ。」

本当に美味しそうに食べる白髪男を私は睨みつけた。

「くらえ、枝豆アタック。」

くっと押し出して飛び出た枝豆が、白い髪の毛にふさっと入り込んでいった。

「てんめっ!」
「あっははは!白い草原に草生えてる!草生えるーw」
「悟。それは本当に面白いからそのままにしといてよ。」
「するわけねぇーだろ!」

わしゃわしゃと髪の毛をはらう白髪男に灰原が手を伸ばした。

「先輩、こっちです。取りますよ。ぷぷっ」
「おめぇも笑うな!」

取り出した枝豆を私のおでこに豪速球で投げてきた。

「食べもんで遊ぶな!」
「いったた!…はーい。」


枝豆も思いっきり投げられると痛いことがわかった。



大いに食べ、大いに飲んだ。ーー私はジュースだけど。


みんな少しずつペースもダウンしていったので、私はいらなくなったものやゴミを片していった。



「あれ?ななみん大丈夫?」

ぼーっと虚ろな目をして座っている。

「あー、飲ませて見たらこうなっちゃった。」

硝子先輩がてへっと笑っている。
まさか、ななみんにお酒を飲ませていたなんて!


「体調悪くない?」
「へーきだ。」


こちらを見もせず、ななみんは淡々と答えた。


「お水いる?」
背中をさすりながら言うと、ななみんはバタンと後ろに仰向けのまま倒れ、そのまま寝てしまった。

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