第5章 ウザい上司 五条×補助監督(R18)
「今日だけ……」
「ん?」
「今日だけなら、好きにして…もいいですよ。」
「ん?…は?」
最初の予定はは、ただ自分から甘えて、キスしたり、ネットで学んだ男性の喜ぶことをしようかと思っていたが、五条の様子を見て、はポツリと続けた。
「いつも慣れない私に合わせてくれてるので、今日くらい私の身体好きにしてください。……痛いの意外で。」
「え?…いや…え?デレなの?え?いや、なんか騙そうとしてるでしょ。」
少し慌てた様子の五条は、膝の上で向き合って座っているの目を覗き込もうとしたが、はきっと睨みつけた。
「別にいらないならいいです。誕生日は一年後です……っ!」
「誕生日プレゼントは、わたし。なんて言う子初めてなんだけど。」
五条はの肩に手を回し、ぐるりと押し倒すと手首を撫でるように布団に押し付けた。
「私…です。好きにして……ください。」
五条はごくりと口の中のものを飲み込んだ。
何かの罠で、ドッキリなんじゃないかと未だに疑っていた。
「止まれそうにない。いい?」
「…ちょっと怖いですけど」
ゆっくりと頷いたを見て、五条はふっと、口角を上げると、の胸元を手をやり、思いっきりブラウスを引きちぎった。
「……っ!?」
は驚き目を見開いた。
まさか、服を引きちぎるとは思わなかった。
口元を緩ませ、ふーふーと、息を吐く五条は興奮したようにを見下ろした。
(あ。失敗したかもしれない。)
は心にそう思いながら、飛んでいった補助監督のブラウスのボタンを目で追った。