• テキストサイズ

鈴をつけたクリーパーちゃんとエンドラ討伐

第1章 はじまり


「ちわっす〜」

 朝活。配信を始めた俺は、ゲームの最初の画面を眺めながらマイクに向かって話し出す。

 アツクラの企画も終わって用事も色々と落ち着いてきた頃。俺はエンドラRTAをしようとしていた。

「じゃあ今日もやっていきますっ」

 と俺はワールド生成ボタンをクリックしてエンドラRTAを始めようとした。チャット欄には、応援コメやらおはようございますなどの挨拶が飛び交っていた。

 最初に視界に飛び込んできたのは鮮やかな緑。ここはよくある平原かな、と思って振り向くと村がある。グラフを表示させると鍛冶屋の反応もあった。始まりは上々だ。

「まずは鍛冶屋の中身だな」

 と俺が走り出した瞬間だった。

 リン、リン……という聞き覚えのないゲーム音。

 まさか外からの音かとヘッドセットを片方軽く外すも違う。やはりゲーム画面から聞こえて……。

「たいたーい!」

「えっ?!?!」

 今日一デカイ声が出てしまった。

 しかし、目の前のその子は俺の困惑をよそにどんどん話し続けた。

「たいたいに言われた通り、ちゃんと鈴つけてきたよ! ね、一緒にエンドラ討伐に連れて行ってくれる?」

「……え?」

 え?

 俺の目の前にいる謎の女の子がそう言った。……ちょっと待て、誰この子?


『鈴をつけたクリーパーちゃんとエンドラ討伐』
/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp