第2章 防衛部とは
有基くんに連れられて防衛部とやらの部室へやってきた。
「有基、お客さんって…?」
部屋には4人の生徒とピンク色の動物が1匹。
「お前、同じクラスの熱海じゃん」
「こんなところで会うとは奇遇ですね」
そう声を掛けてきたのはクラスメイトの蔵王立と鳴子硫黄だった。
「2人ともここの部員だったんだ」
残りの2人は3年生だろうか。見たことがあるような、ないような生徒だった。
「うちの常連さんの悠さんっす!悠さん、熱史先輩と煙ちゃん先輩っす!」
「どうも。そこの2人と同じクラスの熱海です」
「俺は鬼怒川熱史。こっちは由布院煙。よろしく」
「よろしくー」
真面目そうな彼は鬼怒川、反対に気怠げな彼は由布院というらしい。
「有基が誰か連れてくるなんて珍しいな。それも2年」
「たまたまそこで会ったっす。暇みたいすから誘ったっす」
「まあ、特になにかしてるわけじゃないから、暇潰しならいくらでもいてもらって構わないよ」
どうやら防衛部とはなにもしない部らしい。
「それならお言葉に甘えて。…ところで、あれはなんですか?」
先程から気になっていたピンク色の動物を指差し。
「ウォンさんっす!」
「ウォンバットだな」
「ウォンバットだね」
「ウォンバットですよ」
「ウォンバット。ピンクの」
口を揃えて言う彼ら。
「ピンクの…ウォンバット…?…生きてる?」
じっとそれを見つめ。いや、部室で動物飼っていいのか…?
「生きてるでマッチョ!!」
「うわ!?喋った!?!?」
二足立ちをするその動物。思わずそれと距離をとってしまった。
「なになになに!?怖いんだけど!?」
喋って二足立ちするピンクのウォンバットなんて聞いたことないが!?
「ウォンさん、悠さんを怖がらせちゃダメっす!モフモフの刑っす〜!」
それをモフりだす有基くん。強い。