第5章 過去
蒼side(回想)
蒼「私が、お母様の敵を、、必ず!ポロポロ」
私は相手が油断しているうちにナイフを突き刺した。
そこにはぽかんとした顔の二人の子供がいた。
なにやらお手伝いが言っていたが気にしなかった。
私にはお母様が殺されたことしか頭になかった。
初めて第一声は
茜「何故こんなことを」
彼女、茜は震えた声でいった。
茜「殺してやる、殺してやる殺してやる‼私の母を!皆を!返せ‼‼‼」
その時の茜は怒りや悲しみ、憎しみに覆われていたのだろう。
ただ任務を達成しないと殺す、と脅され、母を失った私は殺すことしか考えられなかったのだ。
すると母親を殺された怒りだろうか、息子、夕緋がこちらにむらって突進してきた。
私は瞬時の判断でそいつの腕を掻っ切った。
夕「ぎゃぁぁぁぁ、あっがぁぁぁっ‼‼」
痛みで泣き叫んでいる姿がそこにあったが、何も思わなかった、
いや、思えなかったのだろう、きっと、私の心はそこで死んでいた。
茜が襲ってきたがそんなのとても簡単だった。当たり前だ。
私は次期総長という立場、でも彼女はただ裕福層に分類されただ
け。
その違いには大きな差があった。
(帰ったらどんなふうにこのことを話そうか。)
殴られることは確定だ。下手したら直に力を当てられるかもしれない。
そんなことを思いながら私は重い足取りで家へと向かった。
蒼「只今戻りました、、、、。」
父「真奈は、どこだ。まさか、、、死んだなんて言わないよな?な?蒼?」
蒼「っ!申し訳ありません、、、!そ、その天野真奈は、敵によっ
て殺されました、、、。」
父「だから、だから連れて行きたくなかったのに!!!お前のせいだ!!!今すぐ出ていけ!!!!この役立たず!」
わかりきってたことだった。私が役立たずなことは。
でも、いざとなると、
蒼「悲しいなぁ、、w」
いつも出ないはずの涙が溢れ出た。
蒼「お母様、、、、、、、、。私も大好きでした、、、。
安らかにお眠りください、、、、。」
守れなくてごめんなさい、こんな娘でごめんなさい、
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
こんな私が生まれてきてごめんなさい。