• テキストサイズ

Thaw

第5章 過去


蒼side(回想)

あの日もいつも通りに学校に行って勉強して、クラスメイトにいじめられて、それを由紀たちがかばってくれていた、いつも通りの日だった。そんな中事件は起きた。

私は、父に呼び出された。

蒼「お父様、なにか御用でしょうか。」

父「遅い!何をしていた!俺の命令は絶対といっただろう!」

蒼「っ!申し訳ありません、、、。」

父「まぁいい。こんな事言うために呼び出したんじゃない、お前に仕事を与える。」

蒼「仕事、ですか?」

父「あぁ、お前にしかできない、な。」

私は必要とされたような気がして嬉しかった。でもそんな気持ちもこの一言で一気に崩れ落ちた。

父「彼岸花の奴らと戦え。」

蒼「え?お、お父様、い、今なんと?」

父「何度も言わせるな、いいか、これで最後だ。

彼岸花の奴らと戦え。」

それは、私の心に深く突き刺さった。

蒼「な、何故でしょう?」

父「何故話が聞けない!命令だと言っているだろう!」

私はいつものように殴られた。でも今まで殴られた中でそれが一番痛かった。

父「お前以外に誰にさせるんだ!他のやつが怪我をしたらどうするんだ!わざわざ無能のお前にこんな仕事を与えてやってるんだぞ!感謝して受け取っておけ!」

母「なんの騒ぎでしょう?」

蒼「お、お母、様?」
/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp