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Thaw

第3章 決戦


由紀side
雪「っ!耳塞いで!」

雪菜がそう叫んだ。

途端に、耳をえぐり取られるような音が周囲に響き渡った。

(耳をふさいでもこの程度か、、、、、。)

すると周りにいた隊員たちが膝から崩れ落ちた。

それも当たり前だ。なぜなら

香「あの子達は普通の人間だから。私達とは違ってすぐには動けない。」

雪「香菜、、。」

香「間に合わなかったみたい。」

由「みんな大丈夫?今直そうか?」

隊「大丈夫です。こんなのであなた達の手を煩わせるわけにはいきません。」

花「指一本動かせないでしょう?耳から入った音響波が脳内にハウリングキャビテーションを起こしているからですわ。しかもこれは改造銃。出力は一般警備用の5倍です。過負荷のため銃は30秒ほどで壊れてしまいますが、あなた達はその半分で壊れますの。面白いでしょう?」

香「へけぇ〜だからみんな倒れちゃったのか。」

由「香菜、ハム太郎入ってる。」

雪「そんな事言ってる場合じゃない!みんなが!」

後ろを振り返ると血まみれになった隊員たちがいた。

由「みんな!っ!リーフ!」

パァ

隊「すみません、、、、使わせてしまって、、、。」

香「私達ならいいから。」

由「さて、大事な子たちを痛めつけてくれたあんた達にはお礼を
しなくちゃねぇ。」

雪「何がほしい?選ばせてあげる。」

香「即効性の毒薬か、遅延性の毒か。」

由「私達を怒らせたんだもの、その姿で帰れると思うなよ。」
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