第9章 少年は剣を取る(DMC4本編直前まで)
教団騎士。それはフォルトゥナに深く根付いた宗教団体「魔剣教団」が所有する武装集団である。彼らは教団に仕えるが、街の守護も担当している。悪魔が頻繁に湧いて出るこの地域で、彼らの存在は教団にとっても住民にとってもなくてはならないものである。
そんな魔剣教団に入りたいといったのが、ネロである。
クレドはすでに魔剣教団にて上級騎士まで上り詰めており、次期団長に名が上がるほどになっている。ある意味では、ライバル心だろうか。
入団試験は希望者の総当たり戦だが、14歳からチャレンジ可能とはいえほとんどの希望者は18歳以上の成人だ。
バージルもビアンカも、その辺りは全く心配していないが。
そしてその思いに反することなく、ネロはほかの希望者を見事にくだし、来季の新人騎士の座を手に入れたわけである。