第6章 即ちそれ、“強豪”なる者たち
●藤堂 天● 〜東京体育館〜
私にとって、特別な存在となったの対戦校の選手たちに、感謝の気持ちを表していた大事な時に。
・・・・
よりによって最悪な音が重なったんだ。
その…「ありがとう」を言い切る前に…
グルルルルルルゥ〜〜〜!!という、デッケェー鉄の門でも開いたのかと思うくらいの轟音が。
私たちの周囲を揺らしたんだ。
『「 ……… 」』
全員が、すぐに気づいたと思う。
今の轟音が…
私から発せられたことに…
忘れてた…
私、今めっちゃ…
腹減ってるんだった…
『さ…さーせん…』