第5章 捻くれた王様。
★★
金曜日 午前5時前
「ふぁ~・・・・Zz」
流石に、5時からの練習が4日も続くと眠い・・・・Zz
帰りも遅くまでの練習が続いて、授業中は睡魔との戦いになる
菅原「おース!」^^
「おはようございますぅ・・・」Zz
菅原「眠そー!目ショボショボしてる・・・」ふぁ~
「菅原先輩もですよ」
菅原「今日は噛まないんだ^^」
「そんな毎日噛まないですぅ!」ムゥ
菅原「俺にも慣れてきた?」
「それはまぁ・・・・」モジモジ
慣れるはずがない
今も私の胸はこんなにドキドキしてる
先輩にこのドキドキがバレてしまわないように平常心を装う
私、実は菅原先輩が苦手なのかな?
そう思いながら横目で先輩を見上げる
菅原「・・・・^^」
(ビクッ!「何見てるんですかっ!」
菅原「何考えてんのかなーって思って^^」ニコニコ
先輩は私の気持ちも知らずにこっちを見てニコニコしている
菅原先輩は、他の人よりも人のことをよく見てると思う
表情とかその日の調子とか機嫌とか
そういうのって凄いなって思う・・・・
でも、私の心も見透かされてそうで、少しこわい。
なんて言えない・・・・・
「とうとう明日ですね、3対3」
菅原「だなー」
「翔陽も影山も大丈夫ですかね・・・」
菅原「あいつらなら大丈夫だろ!!田中もいるし」^^
「ですねっ」^^
私はこの朝の二人だけの時間が少し苦手
何を話そうか頭の中でグルグルフル回転させながら
先輩を見て胸がドキドキする
そんな苦手な時間なのに・・・・・
この時間が好きだって思う自分もいる