第25章 憧れと嫉妬。
―キュッ―
東峰「!?」
滝ノ上「ハァ!?」
烏養「!!?」
「いっけー!!」
の声・・・
ブロック嫌だ
止められるの嫌だ・・・!!
俺にはエースみたいな戦い方できない
でも・・・
”俺が居れば、お前は最強だ!”
影山が居れば俺は・・・
”最強”になれる!!
―ドバァンッ!-
「よっし!!」
影山「お前はエースじゃないけど!!そのスピードとバネと俺のトスがあればどんなブロックとだって勝負できる!!!」
日向「・・・」
影山「エースが打ちぬいた1点も、お前が躱して決めた1点も、同じ1点だ」
「翔陽がエースに憧れちゃう気持ちもわかるよ」
日向「・・・」
「でもさっ、翔陽はエースじゃないけど、誰よりも点取ってるじゃん!それで皆は翔陽をマークする。そのおかげで、他のスパイカーは自由になれるんだよ?エースだって!それって、凄いことだよ!最高の囮・・・私は凄くカッコイイと思う!!」
田中「おうおうそうだぞ!お前の囮があるのと無いのじゃ俺達の決定率が全然違うんだぞ!」
日向「・・・・・」
影山「それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか!!!」
俺には見る事ができないのかもしれないと思ってた景色
いつか又見たいと思ってた景色
コイツは・・・何度も俺に見せてくれた
日向「・・・・」
ボールが手に当たった時の感触
目を開いた先に見える景色
それはエースじゃなくても見れる
”頂の景色”
日向「・・・思わない」
影山「あ?」
日向「思わない!!!」
影山「よし!!!」
(ニコニコニコニコ・・・)
俺はエースにはなれないけど・・・・
東峰「今の一発凄かった」
日向「!!あざすっ」
最強の囮にはなれる!!
影山「練習中断さしてスミマセンでした!!」
澤村「あっうんっいやっ」
影山「試合の続き――――」
影山・日向「「お願いします!!」」