第19章 クソ可愛い後輩とマネージャー。
★★
澤村「挨拶!!」
「「「ありがとうございました---ッ!!!」」」
私たちは、青葉城西の方々に見送られて歩き出す
澤村「正直・・・・」
「?」
澤村先輩が突然話し出した
澤村「周りを固めるのが俺たちじゃあまだ弱い・・・・悔しいけどな」
確かに今日の練習試合、勝つことはできたけど・・・レシーブのミスは多かったし、何より大王様のサーブをちゃんととれるようにならないと公式戦で勝ちぬいていくのは難しいんだろうな
「おお~さすがキャプテン!」
「「「「「!」」」」」
「ちゃんとわかってんね~」
澤村先輩の話に答えたのは・・・
「及川さん」
日向(出たな大王様!)
及川さんは門の所でもたれながら、私たちを待っていたようです
田中「なんだコラ」
日向「なんの用だっ」さっ
田中「やんのかコラ」
日向「やんのかァコラァ」さっ
「二人とも何やってんですか!」
龍先輩は及川さんに威嚇しながら近づいた
翔陽は龍先輩の背中に隠れながら龍先輩と同じ言葉を繰り返す
及川「そんな邪険にしないでよ~アイサツに来ただけじゃ~ん」ニコニコ
及川さんはニコニコと胡散臭い笑顔を振りまきながら翔陽の事を褒めて、「次は最初から全開で戦ろうね」って言った
今度は私の元にやって来て、目線を私に合わせるように屈んだ
及川「今度は俺たちが勝つから、その時は俺がハンカチあげるよ」
そう言って及川さんは私の頭に手を伸ばそうとした
―ざっ―
影山「次も負けません。だからコイツにハンカチなんていりません」
私の目の前にはさっきまで及川さんがいたのに、今は飛雄の背中がある
私と及川さんの間に入ったようだ
私は飛雄の背中からヒョッコリ顔を覗かせて、及川さんに告げた
「私が及川さんの分のハンカチ用意しといてあげますよ!!」ニカッ
次だって負けないもん!!
及川「へぇ~・・・・・」
私と飛雄を交互に見ながら何やら一人で納得してるようだった