第14章 感謝の気持ち。
★★
翌朝
昨日私がした決意は直ぐに叶える時がやってきた
そりゃそうか
毎日、朝も夕方も部活で会うんだから
””って呼んでくれるかな・・・
そんな期待を胸に抱きながら、少し前を歩いている先輩を見つけて
私の歩く速度は早くなる
もうすぐで追いつく
そしたら言うの
「おはようございます孝支先輩」
って
-ドクンッ ドクンッ ドクンッ-
近づくにつれて私の胸は大きく脈打つ
スキって凄い。
意識してしまったその瞬間から
先輩は周りの誰よりもキラキラと輝いて見える
そして、やっぱりスキだなぁと思う
後もう少し
後数歩
もう・・・すぐそこ
私は大きく息を吸い込んだ
「っおは『おーっす』
私の声と被った相手は菅原先輩
菅原先輩が私にではない誰かに挨拶をした
「おー、スガおはよう」
私は菅原先輩の後ろからひょっこり顔を覗かせた
「っ!!?もいたのか!?気づかなかったな・・・悪い」
菅原「えっ!?!?」
2人は私に気づいて驚いた
「・・・・おはようございます」
そして先輩は私の事をと呼んだ
「澤村先輩、菅原先輩」
私の勇気は
一瞬で消え去った