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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第5章 二人でアオハル



私はピシッと背筋の伸ばした。


「、緊張かなりしてるね。」

悟さんが自分の胸を押さえながら私の前に来た。

私の鼓動がかなり高鳴っているのだろう。


落ち着かせようと深呼吸をしていると、悟さんが私に耳打ちをしてきた。

「中の呪霊たちは、別に僕たちが心臓が繋がっていると知ってるわけではないから、ばかり狙ってきたりはしないから安心して。」
「バレることあるの?」

「呪力をかぎ分ける事にたけたやつには、バレる。の心臓から少しだけ僕の呪力が流れてるからね。」

コソコソと耳打ちしていると、野薔薇さんが私たちをじとっと細い目で見ていた。
私は慌てて悟さんから離れると、3人のところに走り寄った。


「よろしくお願いしますっ!」

年下といえど守ってもらうのだ。
キチンと挨拶をすると、虎杖くんはにっこり笑ってくれた。




『闇より出(い)でて闇より黒くその穢れを禊(みそ)ぎ祓え』



指で何かの形をした傑さんが、そう唱えた。



「え、何?呪文!?」
「はは、さんそれも知らないんだな。本当に非術師なんだ。」

虎杖くんに言われ、私はキョロキョロとした。


「結界よ。ほら幕が見えるでしょう?」
「……んー?」

野薔薇さんに言われても、あまり見えない。

「見えないんすね。」
「うーん、あまり感じないかな。」

ちゃんと年上の私には敬語を使ってくれるのは、伏黒くんだ。



「さ、行っておいで。」

手をひらひらと振って、悟さんは私たちを見送った。











■□■□■□



「で、さんはなんで今回同行したのよ。」
「え?」

4人だけになった途端、野薔薇さんに詰め寄られた。

「なんか秘密があるんでしょ?」
「秘密…かな。」

私だけのことじゃなく、悟さんにも関係がある以上、私の口からは言えない。


「帳(とばり)も見えない。呪霊見えない。そんな人がなんで狙われやすいんすか?」


伏黒くんが周りを見渡しながら訪ねてきたが、私は苦笑するしか出来なかった。

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