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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)


と五条が縁側に座っていると、の寝室からわらわらと出てきた呪霊たち。


「どうしたの?私の部屋でみんなで寝てたの?」

ぴっ ぎゅ 
くうー

それぞれが何か好き勝手鳴いている。

相変わらず呪霊だから、見た目はそんなにいいとは言えない。
口が大きかったり、牙があったり、コウモリみたいな羽が生えてるものもいる。


そんな呪霊たちが、の膝の前にぽとりと箱を落とした。


「あっ、これ。」
「なーに?」

「渡す予定だったプレゼント…」
「…これ?」


は手のひらサイズの箱を拾い上げた。
二つある。


「なんで呪霊たちが持ってんの。」

五条は指でツンツンとつついた。



「……もしかして、私が記憶を無くしたから?悟さんへのものって知ってて、捨てられないように隠してくれてたの?」
「へぇ。わかってんだな。」


五条は羽を摘んで持ち上げた。

ぴーーっ!

バタバタ怒ってるのか手足をばたつかせているのをみて、五条はふふっと笑った。


「そういや、が寝ちゃって寝室に運ぶ時もコイツらが案内してくれたな。」

以前が五条の膝で寝た時、五条がを抱き上げていると、寝室に案内してドアを開け、布団をかけたりしたのだ。

「そうだったんだ…。」
「僕を信用してくれてるようだった。なっ?」

五条が指を持っていくと、呪霊は指先をガジガジと噛んでいたが五条は気にもしていないようだった。

「おいおい、最強の五条さまになんてことしやがる。」

五条は羽を離し、床に置いた。


「ありがとう…おかげでプレゼントを渡せるよ。」

は近くにいた呪霊の頭を指先で撫でた。


「これを僕に?」
「うん。色々調べて私が細工したの。」

初めてで、ちょっと見た目が…と言いながらは箱を一つ五条に差し出した。


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