第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)
「んぁ…っ…ぁ…」
「ナカ…あっつ…」
奥まで入りきり、五条は一度ゆっくりと息を吐いた。
「……やっとひとつだ。」
「…うん。」
はその言葉に、一粒の涙を流した。
「…なんで、悟さんだけだったんだろ……こんなにも好きなのに…っ…」
五条は、手で顔を覆い涙を隠すの頭を撫でた。
「好きだったからだよ。」
「…?」
「があまりに僕が好きだったから…平安のことを思い出した時に、僕への想いを守るために隠したんだ。無意識にね。」
は顔を出し、涙を拭った。
「…そうなの?」
「憶測もあるけどね。ったら、心と気合いでどうにかしちゃう子だから。」
五条は頬に残った涙を親指でぬぐい、おでこにキスを落とした。
「ほら、動くよ。」
「…ん。」
の脚を肩にかけ、五条はゆっくりと動き出した。
五条の律動には、そっと五条に両手を伸ばした。
「悟さ…んっ……お願いっ…もっと…ひっつきた…い…」
「…っ。」
五条は肩にあったの脚をゆっくり下ろすと、を抱え込むように密着させた。
「……っごめ……ちょっと激しいかも…」
「…ぁ……んっ!……やっ…!」
肩に手を回し、の頭頂部にキスをしながら、五条は激しく腰を振った。
「…んっ…ぁあっ…!」
は力一杯五条に抱きつき、与えられる快感と激しい動きを流そうとした。
「…っ」
「悟…さんっ…んぁ…ぁ…っ」
「一回出すよ…っ」
は返事の代わりに背中に回していた手に力を入れた。
避妊具越しに脈打つ五条のソレに、は息をゆっくりと吐いた。