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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第3章 二人は一つ


横に座っている五条さんが急に真面目な表情になった。

私の手首は掴んだままだ。


「……っ。もう絶対私の心臓早いでしょっ!?」
「いいや?いつもと変わらないよ。」

そんなはずない。
こんな緊張してるもの。

「ねぇ、僕をドキドキさせてみせてよ。そしたらの勝ちだよ。」

ーー…そんなこと言われたって。



私が何も出来ずにいると、五条さんはサングラスを外し目の前のテーブルに静かに置いた。

五条さんの美しい瞳にみつめられると、心の中まで全て見られているんじゃないかと少し怖くなる。


「傑の時もこんな感じだったの?」

私は首を振った。

傑さんは、こんなにゆっくりと静かな時間は流れてなかった。



「。」

下を向いていると、五条さんが私の耳元で名前を呼んだ。


びくりと体が跳ねた。


絶対ドキドキしてるはずなのに…
五条さんの今の心臓。絶対ドキドキしてるはずなのに…。


「僕をドキッとさせたら辞めてあげるよ?」

そう言って、五条さんは私の首筋にゆっくりとキスを落とした。



「…っん…………」


そして、私のシャツの首元を少し下ろすと出てきた、傑さんに付けられた赤いシルシをチロリと舌先で舐めてきた。


「……ゃ…」


「傑にさ。反応を教えろって言われたんだろ?」
「…んんっ」

首元で喋るから唇が触れてくすぐったかった。


「なんて言う?上から僕に舐められて食べられちゃいました。って言う?」

くくっと笑いながら五条さんは私の手のひらを自分の心臓の上にあてがった。

どっどっどっ。とかなり大きく高鳴っている。
私の鼓動のはずだ。


「やっぱり早くなってるよ。私の負けじゃないの?」
「いやいや、これはの平常運転でしょ?いつもドキドキしてる。もっと上がある。」

にっと笑う五条さん。


「いじわるっ!」

「褒め言葉だよ。」


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