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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)


「あー、お腹すいた。早くのご飯食べられるようになりたいなー。」
「どこか行くか?」

以前はたまにの家で食べていた五条だが、が記憶を失ってからは一度もない。

五条は夏油の提案に頷いた。


「ラーメン食べたい。濃厚なやつ。」
「家系か?」
「うーん、豚骨がいいなー。傑は?」

二人で夜何を食べようかと話しながら、高専の建物から出た瞬間、二人は呪力に違和感を感じ空を見上げた。



「…あれは。」

ハクだ。

こちらに向かって空から飛んできていた。



ハッハッハッと、荒い呼吸で五条の前に立つと、五条を見つめた。


「…ハク。は?」


五条は嫌な予感がした。


ぴっ  ぴっ


ぴーーー


ハクの背中の毛から、もぞもぞと出てきたのは、の家にいるはずのガワだけになった呪霊たち。

呪いの部分だけを浄化され、のらりくらりとの家で過ごしていたはずだ。



「…オマエら。何かあったのか。」

ぴっ ぴっ


小さく鳴く呪霊たち。
ここの高専の結界内に入るのもキツかったはずだ。

薄くなってまもなく消えそうな呪霊たちを五条は掌に乗せた。


「に何かあったのか。」

ぴーー!ぴっ!




「悟っ!すぐに向かえ!」
「あぁ!本当、色々巻き込まれる子だな!」



五条は呪霊たちを服の中に忍ばせると、上空に飛び上がった。


のことを五条に必死に伝えにきた呪霊たちを、このまま高専の結界で消すことはきっとが悲しむと思ったからだ。



「念のため、硝子にも待機させておく!」

夏油が地上で五条に向かって叫ぶと、五条は頷き、印を組むように両手をあわせた。

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