第20章 もう一度貴方と (番外編3の2)
次の日、神社の報告も兼ねて廊下で会った夜蛾学長と話をしていた。
五条さんが来てくれたことや、神を残し全て浄化し終えたことを書類にまとめ夜蛾学長に渡した。
「もう高専に所属しないか、。」
「お誘いありがとうございます。でもなるべく家にいたいんです。」
「あー、言ってたな。上の奴らがの浄化をもっと理解してくれたらお前らもうまくいくのにな。」
「……?」
お前らもうまくいく?
誰のことだろうかと、考えていると、視界に野薔薇ちゃんが手を振っているのが見えた。
生徒たちが組み手をしていたのか、終わって私の方を見ていた。
私もそれに気付いて手を振り返そうとした。
ーーー…五条さん。
三人と一緒に横にいる背の高い五条さんも、私の方を見ていた。
“バカ”
昨日の五条さんの声がまた頭の中で響いた。
気付いた時には、私はその場から逃げていた。
「あっ、おい。」
「すみません、戻ります。」
学長さんに一言いうと、私は自分の部屋に向かっていた。
五条さんの顔を見ることができない。
今は平常心で会うことができない。
“なんで、忘れちゃうかな…”
そんなのーーー…
「私が知りたいよ。」