第20章 もう一度貴方と (番外編3の2)
「ははっ。まぁ無理言わないけど、また仲良くしてくれると嬉しいよ。。」
「…はい。」
下の名前で呼ばれ、なんとなく照れくさいは目を横にそらしつつ返事をした。
顔を横に向けた先に虎杖を見つけたは、ぱっと明るく笑いかけた。
「虎杖くんっ。」
「えっ、俺!?」
は五条に背を向け虎杖に駆け寄った。
「久しぶり三人とも!」
に声をかけられ三人は頭を下げ挨拶をした。
「虎杖くん、またさ宿儺とお話しさせてもらってもいい?」
「え?いやでも、なるべく接近させるなって言われてたんじゃ…。」
以前はの血を欲し、無理矢理体液を摂取…という名目でキスをしてきた男だ。
いくら最近は丸くなってきたとは言え、もなるべく二人では会わないようしていたはずだった。
「大丈夫!あんまり詳しくは言えないんだけど、浄化の力も強くなったし宿儺とまた……その、会いたいの。」
少し顔を赤らめ“会いたい”というの表情は、五条の話をする時と同じだと野薔薇はすぐにわかった。
「え……っと、でもさ。」
虎杖は困ったように五条に視線を向けた。
虎杖からは五条の感情が読み取れなかった。
「いいよ。条件はつけるかもしれないけど、今度会わせてあげる。」
「ありがとうございます!五条さん!」
手を合わせ、喜ぶの姿を五条は見下ろしていた。
「たくさん……昔の話とかできるといいね。」
「はいっ!宿儺ったら最初に会った時、“また来る”とかってカッコつけてたくせに、全然来てくれないんだもん。」
「…そう。」
「あ、じゃあ、今日は挨拶に来たのと、学長にお話があったのでまた。五条さんもありがとうございました。」
がぺこっと頭を下げると、五条はふりふりと手を振った。