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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第20章 もう一度貴方と (番外編3の2)


「五条さん、私の能力ご存知なんですよね?」
「うん、もちろん。」


笑顔で話をする二人を虎杖たちは複雑そうな表情で見つめた。


あんなに仲が良かったのに。
あんなに五条はにベタ惚れで、いつもの家に行ったりしていたのに。

あんなにお互い想い合っていたのにーー。


野薔薇はいつも五条のことを嬉しそうに話すを見ていた分、よそよそしい二人に口を出しそうになったが、伏黒に止められどこか悔しそうにしていた。




「その能力を活かして高専にきた依頼とかをたまに私も行かせてもらってるんです。また私が役に立ちそうなときは私を使ってください。」
「うん、そうさせてもらうよ。その時は連絡しちゃうね。」
「はい。あっ、じゃあ連絡先……」


はスマホを取り出したが、五条は笑ったまま動かない。


「もう知ってるよ。大丈夫。」

「あーー…、そう、でしたね。ごめんなさい。」


は“五条悟”を忘れてしまってることは知っている。



「あの…、なんで忘れてしまっちゃったのか私自身もわからないくって…。その…何かのきっかけで思い出せたらいいんですけど。」

「なんで忘れちゃったのかは確かに気になるけど、大丈夫。また仲良くなっていけばいいよ。」


五条の言葉に安心したようには微笑んだ。

頭を撫でようとした五条は、思いとどまり手を戻し、と同じように口もとを緩め微笑んだ。


「そっか…記憶が変になっちゃう前も五条さんとは親しくしてもらってたんですね。なんか不思議。こんな有名な方と…。」
「そうだね。ご飯とかも食べてたんだよ。また行こうか。」

「そ、そんなお友達みたいな!」


は手を振り驚いていた。
御三家の当主とご飯を食べるくらいに親しくしていたとは、今のにとって、思いもよらないことだった。




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