第20章 もう一度貴方と (番外編3の2)
「でもさ、最初わかんなくて距離感間違えたから僕を警戒してるんだよね。ほら、家の敷地内にズカズカ侵入したからさ。」
「それは仕方ない。」
夏油は五条の話を聞きながら報告書に視線を戻し、手を動かした。
「阿曽巫女の記憶取り戻したせいか、はなんだけど、いつもより明るく強気なんだよねー。」
「性格かわったのか?…それはか?」
「だよ。知識や記憶が入ってきて最初は話し方とか変だったけど、だった。ただ僕に攻撃的だったね!」
先程のことを思い出しながら五条は言った。
に矢を向けられ、五条は自分が高専の人間で、呪術師であると説明したら、いくぶんかからの殺気は消えたが、警戒はしているようだった。
「ふーん。じゃあ、悟はこっちの仕事に専念できるな。あんまりサボってのところばっかり行くなよ。」
皺寄せはいつも夏油にくる。
「ただ1番の問題がさ……」
五条は声を低くして言った。
「阿曽巫女は平安の人間じゃん?」
「あぁ。」
「宿儺ともしかしたら関係があったかもしれないんだよ。」
夏油は手を止め、五条を見た。
関係とはどう言う意味か。
「恋人だったのか?」
「さぁ。」
五条は肩をすくめた。
「僕のこと忘れてる僕は大ピンチ。」
「最近、虎杖はよく宿儺と変わっては伏黒と組み手をしたりしていたな。記憶が戻ったこと宿儺が知ったらまずいんじゃないのか?」
夏油に言われ、五条は少し考えた。
「悠仁……殺すか。」
「おい。」
「まぁ、冗談はさておき、どうやって宿儺を蹴落としてを口説き落とすか考えなきゃなー!」
「第一印象最悪だな。」
「それな。」