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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第2章 二人はずっと一緒


私はむっとして、立ちあがろうとしたが、再び五条さんに引っ張られ私はソファに押し戻された。

「わぁっ!」
「……。」

大きなふわふわのソファに沈み、五条さんが私の顔の横に手をついた。
ーー…押し倒されてる。


私は驚いて五条さんを見つめた。




「ねぇ!!ここまでしても傑の時の方がドキドキしてるのなんでぇーー!」
「ドキドキさせる必要なくないですか!?」
「ムカつく!」

女子高生か!


「もっと雰囲気と女心学んできてください。」

そういって、わたしは五条さんの下からもそもそと這い出るのだった。


「一応モテるんだけどな。」


頭をガシガシとかきながら、五条さんはソファにきちんと座った。


「確かにモテそうですよね。」
「この容姿に家柄に最強とか、ばっちりでしょ」

ピースしながら、にんまり笑う五条さんに私は眉をよせた。

「そこじゃなくて五条さんのいいところは、底抜けにポジティブで優しいところじゃないですか?」

まだそんなに知らないですけど…と、私は紅茶を用意しようとカップを二つ並べた。
紅茶の葉を出すのに、蓋を開けようとして手を滑らせてしまい、床に落としてしまった。

「おっとと…」

紅茶の葉を撒き散らすかと思って、私はドキドキした。








ーーーん?ドキドキ?











久しぶりの感覚に私は顔を上げた。


このドキドキは私のじゃない。




「…え?」


五条さん?






「…。自分の部屋に帰るよ。」
「あ、はい。」


小さな小さな鼓動。だけど、いつもと違う鼓動。





私は床にしゃがみ少し考えるのだった。

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