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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第2章 二人はずっと一緒


「早い早い。」

と嬉しそうに笑う夏油さんを五条さんは睨みつけていた。


私は熱い顔を冷やそうと頬で隠していた。


「心臓が飛んでいくかと思ったんだけど。何したの。」
「さぁ。なんだと思う?」

五条さんを揶揄うように言う夏油さんは私にぱちっとウインクをした。

五条さんを揶揄うためとはいえ、やりすぎではないだろうか。



私は首の感覚を思い出し、また顔が熱くなった。


「ねぇ。なんでそんなにドキドキしてるの。」
「しっ、してません!」

私の今の胸は正常だ。でもこれは五条さんの心臓でーー…
顔だけが赤くなっていくのが自分でもよくわかった。


「こんなの初めてなんだけど。」

すこしイラついた声で五条さんが言った。

そんなこと言われても困る。
だって止められない。


「あーーーはっはっは!!あー、おかしいっ!あの五条悟が初体験!」


夏油さんは腹を抱えて笑っている。


「げ、夏油さんっ!もう辞めてください!そんなことのためにあんなこと…!」
「あんなこと?何したのさ、傑。」
「なーいしょ。ね?さん。」
「内緒っていうか、口に出したくありません!」


首に口付けられたなんて、声に出して説明できるわけがない。



「なんかムカつく。」



そういって、五条さんは私の頭を少し強く撫でてきた。

「早く心臓おさめなさい。」
「そんなこと…できたらしてます。」
「僕が傑にときめいてるみたいじゃない。」
「ときめいてるわけではありませんっ!」



ふー!ふー!と私はわざとらしく息を強く吐いた。



「さっ、楽しんだし、私は今日は仲間に色々指示を出してくるよ。悟は用事ある時、連絡してよ。さんの近くにいるようにするから。」
「…わかった。」

何も教えてくれない夏油さんに不服そうに返事をする五条さん。



「またね、さん。悟に言っちゃダメだよ。」

と、私の耳元で言うと夏油さんは部屋から出て行った。



「まーた、ドキドキしてる。」
「もういちいち言わないでくださいっ!」

耳元で言われたらそりゃドキドキするに決まってる!



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