• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第2章 二人はずっと一緒


立っていた夏油さんはちょいちょいと、私を手招きした。

私は素直に立ち上がり、夏油さんの前に立った。


五条さんもだけど、夏油さんもとても背が高く、ガタイが良かった。

さっきさらっと『戦う』って言っていたけど、呪いを祓うのは私の考える念仏を唱える除霊とかではなく、本当に戦うのかもしれない。
それくらいガタイが良かった。



ぽけっと夏油さんの胸辺りを眺めていたら、夏油さんが私の手首をそっと掴んできた。

「…?」


そして、そのまま私の手の甲に口付けたきたのだ。


「…んっ!?」
「ふふっ。」
「げ、げとうさん!?どうしたんですか!?」
「いや、さんって非術師なのに、可愛いなって。」


非術師なのに!?

夏油さんは非術師が苦手なのだろうか。

口付けていた手を引かれて夏油さんは私の腰に手を回してきた。

「ちょ…っ。」


まだ会って1時間かそこらの男性にこんなことされるなんて考えもしなかった。

どうしたいいか、パニックで考えられずにいると、ふわっと夏油さんの髪の毛が私の頬に触れた。

「わっ…!」

首筋に何か柔らかいものが触れてる。
それが彼の唇だと認識したのは少し経ってからだった。


「…ひゃ……」

私は力一杯夏油さんの胸を押した。


「なっ……!なんですか…!?」


にこにこ笑う夏油さんは壁にかかった時計に視線をむけた。






バタバタ!!ガタ!!!


廊下から大きな音がする。

「くっくっ」
と笑い続ける夏油さん。ま、まさかーー…!



「っ!!」


バーーン!と扉を開けて入ってきた五条さんは息を切らしていた。

/ 423ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp