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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第15章 二人の未来


「悟。これ誰?」
「中身が入れ替わった。こんな顔出来たんだよ、。ゾクゾクしない?」

「しないよ。それより連絡遅い。」
「でも間に合った、さんきゅー傑。」

腕の中で暴れるもどきに気にもせず、傑さんはナイフを取り上げた。

「体がってこと?の中身は?」
「わかんね。どっかの呪霊の中だと思う。」

「呪力はそのままってのがやっかいだね。悟の六眼でもわからない。」



【かーえーせー!】

長い髪の毛が四方に飛び、もどきの体と、私の腰に巻き付いた。


「あ、逃げる。」
「させるか。」

悟さんは飛び上がり、長髪の呪霊に飛び蹴りを喰らわせた。


どしゃっと落ちた私たちに、悟さんは口を開けた。

「あ、やべ。痛いかな。」
「どっちかに入ってるのか?」
「だと思ってる。」


ーー…痛いよ!


髪の毛に縛られたままグラウンドの地面に頬から落ち、痛くてたまらない。


腰に巻き付いていた髪の毛が解かれると、私は立ち上がった。

ーー…勝手に体が動く。


私は右手を差し出した。

お腹の中から熱いものが湧き上がってくる感覚。
手に黒く禍々しいものが集まった。


ーー…これ、呪力?


「へぇ、あの子供。すごい呪力だ。傑、くるよ。」
「あぁ。」


悟さんと傑さんが私をみている。


操られたら私は二人に手を伸ばし、呪力の塊を二人に向かって放った。


呪力による攻撃。
初めての感覚。

大量の呪力を消費したのか、どっと力が抜ける感覚だった。


心配なんてしなくても、二人はその攻撃を避けてくれたが、私が二人を攻撃したという事実に変わりはない。

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