第15章 二人の未来
[五条side]
五条はの首を絞めていた。
「本物のはどこだ。」
「…かっ…ぁ゛…」
五条はの人差し指に傷があることに気付いた。
自分の傷と同じ場所。
「…まさかっ。」
五条は手を離した。
どさっとその場に落ちたもどきは、ゲホッと咳をし、口元をぬぐった。
「の体なのか。」
同じ場所に傷ができているということは、五条の目の前にいるの体と自分の心臓が繋がっているということ。
「やっかいな術式だな。」
体から出てる呪力はのものだ。
本当にただ中身が入れ替わっているだけのようだ。
なら、本物のはどこだ。
なぜここにいない。
なぜ入れ替わった。
数秒の間に五条は思考を巡らせた。
「僕がここに来る前に殺し、元の体に戻る算段だったんだな?しかし、元の体…中身がの体が逃げた。違うか。」
「くっ…」
もどきは立ち上がり、五条を睨んだ。
「校舎にまだ何体かいるな。」
「巫女を殺せばお前も死ぬ。」
「しかし、中身のお前も死ぬんだろ?元に戻らないと。」
先にを見つけた方が有利。
もどきと、五条は見つめ合った。
もどきはニヤッと笑い、走り出した。
見た目が6歳の子供であるということを知っているもどきは有利ではあるが、走ったところで体はだ。
「ははっ!その体が誰のか知らないのか、遅い遅い。」
スキップでも勝てるね。と、五条はもどきの頭を撫でた。
「その体だと、術式はできないんだろう。呪力は貧弱中の貧弱、のままだ。」
ひょいともどきを抜き去り、五条は校舎に急いだ。
「!どこだ!」