第14章 二人はずっとずっと一緒
机の中は量は少ないが意外と整理されたいた。
「特に何もないけど、あ、予備のゴムあるよ。」
「そんなのに私が反応してたら怖くない?」
「くくっ。」
箱を机の上にぽいっと置くと悟さんは笑った。
「見てもいい?」
「どうぞ。」
私は悟さんの横に立ち机の引き出しを見た。
「あ。これ。」
「あーそれ?誰のかわかんないし、念の為置いてたんだ。」
私は机の中のネックレスを指差した。
「懐かしいね。これを落とした、って私が悟さんに話しかけたんだよね。」
「そうだな。」
池袋の人混みの中。
悟さんが落としたと言われ、私が届けたネックレス。
「まだとってたんだね。紐も汚れてるし最初ネックレスかどうかもわかんなかったんだよね。よく見たら小さい石ついてるんだね。」
そう言いながら、ネックレスを取り上げた瞬間だった。
ばーっと光が溢れ、周りが見えなくなるほどになった。
身体中が熱くてたまらない。
「…きゃっ…!…なに!?」
「っ。」
光の隙間から悟さんが手を伸ばしてるのが見える。
でも私は動けなくて、どうしたはいいのかわからない。
「あっ…つい…」
身体が燃えそうだ。
「抑えろっ!」
ーー…おさえる?
ネックレスを握りしめ、悟さんを見た。
手に力を入れてもかわらない。
「わから…ないっ!」
「浄化だ!!」
「…?」
この光はネックレスから出てるんじゃなくて、私から出ているのだろうか。
確かに胸の中心が熱く溢れてくる感じがする。
「おさ…える……」
どうやって抑えればいいんだろう。