第12章 二人は
私は口に唾液を溜めると、悟さんの先っぽにたらりと垂らした。
「…くっ…」
左手で竿を濡らし、滑りを良くして再び私は亀頭の裏側を舌で刺激した。
チロチロとまた裏筋ばかり舐めていると、足りなくなったのか、悟さんは私の頭に手を伸ばした。
きっとさっさと咥えて欲しいのだろうとわかってはいたけれど、私は気づかないふりをして、二つの膨らみをもみ、竿を舐め続けた。
「なに…っ、焦らしプレイ…?」
唾液を溜め、今度は膨らみを舐めていく。
「…ん?焦らしてないよ。」
竿をぎゅっと握り、上に絞りあげた。
「…っ」
顔を顰める悟さんに、私はぞくぞくした。
あの五条悟が、私の口と手によって翻弄されている。
「全部に触れたいの。悟さんの全部。」
ちゅっと口を離し、先っぽに空気が当たるように私は話した。
「っ…」
着物を着崩し、肩からずり落ちる様子が色っぽい。
着物の中にはピチッとした黒いインナーに着ていて、筋肉が服の上からでもよくわかった。
「…そんな…見ないでよ。」
ドッドっと私の胸で鼓動する悟さんの心臓に興奮する。
顔を顰め、上から見下ろしてくる、綺麗な瞳。
私はまた口に唾液を溜めると、亀頭を口に含めた。
「…っ!」
私の頭に触れていた手が震えた。
亀頭全体を下の腹で押し潰すように舐めていく。
ーー…太くて顎がもたなそう。
口から垂れていく唾液を、左手で上下にぬるぬると動かしていく。
じゅ じゅ と、強く吸い上げると、悟さんの声が明らかに変わった。
嬉しい 嬉しい
もっと気持ちよくしてあげたい。
いつも私がしてもらってるみたいに。