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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第11章 二人の絆


帰りはあっという間だった。

悟さんに捕まると、瞬く間に五条家の上空にいたのだ。


悟さんに仕組みを聞いたら…

『空間を縮めてさ、移動するんだよ。』と、いつも通り適当な答えが返って来た。

瞬間移動ができたなら、新幹線のる必要なかったんじゃないかとも思ったけど、遮蔽物がないことと、行ったことがある場所じゃないと出来ないそうだ。


遮蔽物がダメなんだ…だから、こんな上空なのね…と私は悟さんにしがみつつ下を見下ろした。



「さ、とりあえずは長旅ご苦労様。休憩しといてよ。」
「うん、悟さんは?」

悟さんに腰を抱かられながら、ゆっくりと屋敷へと降りたって私は一安心した。

「僕は傑のところに行ってくるよ。情報を共有しておきたい。」
「休まなくて平気?」
「そんな戦ってないしね。全然疲れてないよ。」

屋敷の前で私は悟さんを見上げた。


サングラスと帽子を外し、黒い目隠しをつけている。


「気をつけてね?」
「やっぱり、そうやって“気をつけてねー”なんて、心配してくれるのはだよな。」

ぽんと頭に撫でられ、私は悟さんの頬に両手を伸ばし、顎を上げ、目を閉じた。


「えー!やっぱりのキス顔かんわいいー!」

無視をしてキスを待ってると、柔らかい悟さんの唇が触れた。


「いってらっしゃい。」

目を開け、微笑むと悟さんは逆に真顔になった。


「うむ。結婚しよう。」

「んもう、空気読んで。」
「わりとマジなんだけどなー。なんだよ、“いってらっしゃい”の破壊力半端ないだろ。帰って来た時も、おかえりってちゅーしてくれるんだろうなー。」

ちらちらこっち見てないで、早くいきなよ。と思ってはいたけど、口には出さなかった。


「おかえりって言うよ。任務から帰って来た時も、高専から帰って来た時も、いつでも言うから。だから、いってらっしゃい。帰って来てね。」

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