第11章 二人の絆
呪霊は目が横に長く、手足も細長い。
手のひらに乗るくらいの小ささだ。
私が手を伸ばすと、呪霊はすーっと目を閉じ安らかそうな表情になったため、私は慌てて手を引いた。
「浄化を制限したい…。」
浄化したくない。彼らから話を聞きたい。
宿儺は“意識しろ”って言っていた。
「ーー…強い意識。」
手をぎゅっと握りしめ、私は集中した。
ーー…浄化を私の力にしたい。
「…小さな呪霊さん。私の声がわかる?」
私はもう一度、部屋の隅に隠れる呪霊に手を伸ばした。
悟さんは何も言わずに少し離れて私を見守ってくれていた。
呪霊は、とことこと歩いて出て来て、私の指先に自分の小さな指先を当てて来た。
「さ、触れた。」
消えない。うまく制御できた。
すると、呪霊はまた走って部屋の隅に隠れるように走っていった。
「あっ…」
コミュニケーションは、やっぱり取れないか。
私は苦笑して、立ち上がった。
「うまく話できたらなって思ったけど、ダメだった。」
振り返って悟さんにそう告げると、悟さんは口を開け私の後ろを指をさした。
「…。」
「へ?」
指をさしたほうをみると、さっきと同じようか小さな呪霊が、50、いや100近くわらわらと部屋にやって来たのだ。
「う、わぁ…っ!」
数に圧倒された。
足元で踏みつけそうになるのを避けながら、私は悟さんにしがみついた。
「量…さすがに…うっわ。」
わかる。これだけわらわらきたら、ちょっと気持ち悪い。
だって、相手は呪霊だ。
「もしかして…大叔母が浄化した呪霊たち…?さっきのお爺さんがいっていた“みんな”のこと?」
「そうだろうけど、コイツらを祓わないよう呪力抑えるのキツい…!」