第11章 二人の絆
お爺さんが見えなくなると、悟さんは私の肩を掴んだ。
「残穢がある。」
「…残穢って、呪力の痕跡?」
「呪霊の残穢だ。…強い。例の特級かもしれない。」
悟さんがサングラスを外したので、私はそれを受け取った。
蒼い瞳が、家中を見つめた。
悟さんが、玄関を入っていくのを私はついて行った。
「一週間たってもこれだけの呪力があるってことはあえて残したのか…。思いが強いのか。いずれにしてもへの執着がうかがえるな。」
「……。」
あの特級がきて、大叔母を襲ったのか…。
「色んな呪力が混ざってるな。」
悟さんが縁側を歩いていき、居間のような部屋に入ると、私は息をのんだ。
ーー…潰れてる。
部屋の真ん中が上から何かに押しつぶされたようになっていて、床がぐちゃぐちゃにになっていた。
…黒くなった血液の後も。
ここできっと大叔母は亡くなった。
「やっぱり呪霊が…?」
「そうだろうね。」
「でもなんで今になって…?」
「の呪力に似てる。からだろうな。それか、の力を増幅させる石がここにあると知って、それを阻止しようとしたか。」
私は歯を食いしばった。
キー
ふと、部屋の端から小さな鳴き声が聞こえて来て、私はそちらに視線を送った。
とっても小さな呪霊がいた。
悟さんもそれに気づき手を伸ばした。
話も理解できない低級だ。
「待って。悟さん。」
私は持っていたサングラスを彼に返し、低級の呪霊に視線を向けた。
ーー…貴様のまわりには溢れていたはずだ。
宿儺が言っていた。
「浄化されてガワだけの呪霊…?」
大叔母が浄化した呪霊かもしれない。
私は膝をつき手を伸ばした。