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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第11章 二人の絆


私たちは阿曽に向かっていた。

悟さんは私の気持ちを気遣って、1日休むかと提案してくれたが、休んだところで仕方ない。


「悩みはしても絶望はしない。それをするくらいなら美味しいもの食べながら推しでも見るかな。」


いつもみたいにそう言うと、悟さんは優しく微笑んでくれた。


「今の推しは、呪術って言って、勉強しても教えてもらっても奥が深い分野なんだけどね。」

笑ってそう話しながら、私たちは阿曽に向かう新幹線に乗っていた。




「じゃあ、の推しは僕ってことでいいかい?」
「推しと好きな人は違う。そこを履き違えてはならないのだよ。悟くん。」
「オタクきも。」

宿儺に好き勝手触られたといっても、私は悟さんが横でこうやっていつもみたいに話してくれるから、平気だった。





「んでね、宿儺がいうには、阿曽に私の力を増幅させる石があるんだって。」
「ほーん。アイツ味方か?」
「はは!ほんとだね。私の力を増幅させていつか宿儺浄化しちゃおっかな。」
「いやアイツ呪霊じゃねぇから。」
「えっ!?そうなの!?」

宿儺から与えられた知識も、新幹線の中で悟さんに共有していった。

「石は対(つい)になってるんだって。」
「2個あるのか?」
「たぶん。もう一つの行方はわからないって。あと…、私を小さい頃からずっと食べようと狙ってる特級がいるって。」
「小さい頃から?よく今まで襲われなかったな。」

「…私が無意識に魂を浄化して、“ガワ”だけになった妖怪みたいな呪霊がずっと私を隠して守ってくれたらしいの。」
「……を隠して。」

自分の顎を掴み、うーむと考え込んでいる悟さん。
ちょっと言いづらいけど、私は宿儺に言われたことをそのまま話した。

「その隠してくれてた呪霊を払ったのは悟さんらしいの。」
「あー、僕のせいっていってたのはこれのことなのね。うーん、祓ったかな。」

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