• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第9章 二人で切り抜けろ



「…っ!」

白いスーツと黒い服の男はお金の話をしていたが、急に驚いたように周りを見渡した。

「なんて呪力!やばい、バレたぞ!来るっ!金は……」


「何が来るって?」



コツコツと地下駐車場に響く靴の音。
安心する声。


「五条…悟っ!」

黒い服の男は全身に汗をかき、震え、後退りをしていた。
彼らの怯え方は尋常じゃないと思った。


それほどまでにこの人は…

「最強……なんだ。」



私はぽそっと呟いた。



私の声が聞こえたのか、黒い服の男は私を見下ろした。


「く、来るなよ!来たらこの女を…!」

男が手を伸ばしてきたので、私はぎゅっと目を閉じた。


「触っちゃだーめ。」

ぎゅんっと思いっきり引き寄せられた感覚がして目を開けると、悟さんにすでに小脇に抱えられていた。

悟さんが移動したんじゃなくて、私が移動していた。

すぱっと私の手首足首にあったロープも切れた。
切れた瞬間消えていったから、何か呪物なのかもしれない。


「ひっ!五条悟が相手なら最初から引き受けてない依頼だった!」

黒い服の男は、腰が抜けたように尻餅をつき手を振っていた。
悟さんは黒い服の男には、まだ何もしていないというのに…。




「五条悟ーー…。私達の思いを聞いてくれ。」

急に白いスーツの男が静かに語り出した。


「は?」

不機嫌そうに手のひらをスーツの男にかざした。
話を聞くつもりは無さそうだった。


「ま、まて!懸賞金をかけたのは私だ!私を殺すと取り下げられることなく、次々呪詛師が彼女を狙いますよ!」

私はくいっと悟さんの裾を引っ張った。

「あの人が私の死体に1000万、生きたまま捕えると5000万の懸賞金かけたんだって。あの黒い服の人はそれを見て捕まえたんだって。」
「ふーーん。じゃ、取り下げて。今すぐ。ほら。」

悟さんの手に瓦礫が集まっていく。
それを彼にぶつけようとしてるのか、スーツの男性は怯えきっていた。



/ 423ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp