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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第8章 二人で一緒に


私は次々と浮かぶ疑問を悟さんに投げかけた。

「んでも、どうして悟さんと繋がることが私を守ることになるの?」
「実際今ずっと一緒にいるだろ。」
「あ、そっか。」

「僕とを繋げた呪霊はそんなに強くない。を殺させないために、代わりに強いやつ…僕がを守らなければならない状況をつくった。」



ーー…じゃあきっかけは私が巻き込まれたんじゃなくて、巻き込んだんじゃ。


「んー、それで今は呪詛師にも?」

必死に頭を回転させながら、この今のややこしい状況を理解しようとした。

「浄化能力を嫌う呪霊がを殺すために、僕の敵に心臓が繋がってることをリークしたんだろ。僕に手を出さないけど、なら簡単に殺せる。そしたら僕も終わりだからね。」


「他家の術師は?悟さんその人たちからも狙われてるの?」
「そっちは殺しはしてこない。」

私もだけど、悟さんも敵が多すぎない?

「五条家と仲が悪い禪院家と、その配下のやつらが、僕の権力を削ごうとを利用するかもしれない。」
「殺しまではないのはよかった…。」

「僕が死ぬとパワーバランスが崩れるから、そこまではしてこないだろうが、僕の心臓であるを人質にでもとられたら厄介だ。」

「…私に近づいてくる人間は全員疑うことにする。」


「ふふ、そうしてくれ。」


頭がパンクしそうだ。


「サービスエリアで一度傑に連絡をいれる。の実家は神奈川の田舎の方だろ?」
「うん。ありがとう。」


運転している横で、私は靴を脱いで足を上げ、小さく丸まった。



今から大きく動き出しそうな、そんな不安を抱いていた。





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