第94章 私の心には雅紀さんがいます　

　未唯彩から雅紀ヘ

　雅紀side

　未唯彩。一旦言葉を止めて。声を震わせながら一生懸命話そうと。待つよ。いつまでも。

「私の心には雅紀さんがいます」

　俺の目を見て精一杯、想いを伝えてくれた。雅紀って呼んでくれた……

「ありがとう。キミの気持ち届いたよ。好きだよ未唯彩。ずっと一緒にいようね」

「……はい」

　綺麗な大きな瞳に涙を溜めて頷くキミ。


　肩口で綺麗に揃えられたライトブラウンのボブカット。綺麗な二重の大きな瞳。華奢で可愛いくて、優しい女の子。


「あ、ライトの色変わったよ！」

「わぁ！」

　クラゲの水槽のライトが七色かな？虹色みたいに、色々とりどりに変化しながら輝いている。今日は目一杯デートを楽しもう！ずっと一緒に毎日を楽しく生きて行こうね！



　未唯彩side

　明るくて繊細で、柔らかで凛々しい顔立ち。優しい綺麗な瞳。夏休みだからかな？ダークブラウンに染められた美しい髪。素敵な男性。

　ようやく雅紀さんがに想いを伝える事が出来た。ずっと、一步踏み出すのか怖い。とか、頭で考え過ぎてたの。想いを伝えた瞬間心が温かくなって。

(バカみたい)

　クラゲ綺麗だな。虹色の光。凄いワクワク感！


　これから、雅紀さんと毎日がワクワク出来る！


　今日は目一杯デートを楽しみましょうね！ずっと一緒に毎日を楽しく生きて行きたいな！