第92章 水族館に行こう！ 〜半年後　2025年3月〜

　雅紀&未唯彩　デート

「俺、クラス担任を任されたんだ」

「凄い！良かったですね！相葉先生！」

「また敬語。相葉先生？他人行儀だな？デートだよ？」


「デ、デェト？」



　未唯彩は、春、高校を卒業し『児童指導員』になるために、結翔と楓未奈と一緒に2年制の専門学校に入学予定だ。

『嘘じゃない。無理？少しでも望みはあるのかな？だったら俺 アプローチするから。未唯彩好きだよ』



　未唯彩side

　今でも何で私なの ？って思ちゃうの。

『未唯彩！楓未奈！逃げちゃダメ！いつもみたいに諦めちゃダメ！


　結翔にはバレてる。私、ツッパル事で心を守っていた。人とけど、相葉先生にはすぐに見破られていた。

　相葉先生との軽口の叩き合いが心地良かった。



　雅紀side

『頑張ったね。まぁくん』

　俺が未唯彩に告白したと伝えた時の、カズの言葉がこれ。カズにはバレてるよな。俺不器用だから、カズみたいに人の心に、懐にスって入ってなんていけない。

　けど未唯彩には……

　俺と未唯彩は、水族館でデート中。2人の共通点。動物が好きな事。クラゲの水槽の前で鑑賞しながら……